職場の問題はどの会社でも大なり小なりあるが、大きな問題を放置していると会社の存続が危ういことになりかねない。たとえば、会社の核となっていた事業が淘汰されつつある状況であれば、すぐに解決策を考えて動き出さなければ手遅れになってしまうはずだ。淘汰という形でなくても、いきなり取引先と契約が解消されたり、優秀な社員が立て続けに辞めてしまうような状況になってしまうと、当然会社の存続に大きな影響が出てしまうだろう。
もし上記のような状況に陥ると、職場は大混乱を招き、みんなが安心して働けなくなってしまう。もし、自分の勤務先が窮地に陥っていると知れば、他の会社に転職しようとする選択肢を選び、人材が大量に流出する可能性も出てくるかもしれない。そのため、このような事態になる前に、会社は早期に問題を発見し、改善をする必要がある。
ただし、その一方で、会社にはそれほど大きな問題ではないものの、社員を悩ますトラブルもあるだろう。たとえば、上司との仲が悪かったり、やる気のない社員がいて業務が滞りがちになるというようなものだ。小さなことであれば、本腰を入れて解決に乗り出そうとしなくても、時間の経過や人事異動で自然と解消されるものもあるが、小さな火種がやがて大火事になるようにややこしくなりそうな場合は、やはり早々に対処しなくてはならない。
些細なトラブルが社内で常習化してしまうと、チームワークに乱れが生じるので、管理職は時折部下にヒアリングをしたり、悩みを抱える社員は周りに相談をするなど、風通しの良い職場環境づくりが大切になるだろう。